「気合い」では乗り切れない暑さです
「昔は暑くても普通に練習していた」
「少しくらい暑くても根性で頑張ろう」
そんな時代は終わりました。
近年の日本の夏は、35℃を超える猛暑日が珍しくありません。この暑さは、子どもにとって命に関わる危険があります。
特にレスリングのように全身を使うスポーツでは、短時間でも体温が急上昇し、熱中症になるリスクが高まります。
35℃を超えると何が危険なの?
人の体は汗をかくことで体温を下げています。
しかし、気温が35℃を超えると、外気温が体温に近づくため、汗だけでは十分に体を冷やせなくなります。
さらに、
- 湿度が高い
- 風がない
- 直射日光が当たる
- 運動強度が高い
これらの条件が重なると、体温はどんどん上昇してしまいます。
子どもは大人より熱中症になりやすい
子どもは大人と比べて
- 体温調節機能が未熟
- 身長が低く地面からの照り返しを受けやすい
- 「暑い」「気分が悪い」と言えないことがある
という特徴があります。
つまり、大人以上に注意が必要です。
こんな症状があればすぐに中止!
運動中に次のような様子が見られたら要注意です。
- 顔が真っ赤になる
- フラフラしている
- ぼーっとして反応が鈍い
- 頭痛や吐き気を訴える
- 足がつる
- 汗が止まる、または異常に大量の汗をかく
少しでも異変を感じたら、
「少し休めば大丈夫」ではなく、すぐに運動を中止しましょう。
レスリング指導者・保護者ができること
熱中症は予防できます。
① 無理に練習しない勇気を持つ
暑さ指数(WBGT)が危険レベルなら、練習内容の変更や中止も大切な判断です。
② こまめな水分・塩分補給
「喉が渇いた」と感じる前に飲むことがポイント。
15〜20分ごとに水分補給できる環境を作りましょう。
③ 冷やす準備をしておく
- 氷
- 冷却タオル
- 保冷剤
- ミスト
- 扇風機や送風機
これらを準備しておくだけでも大きな違いがあります。
④ 子どもの様子をよく見る
「まだできる!」
と言っていても、本人が限界に気付いていないことがあります。
普段と違う表情や動きを見逃さないことが重要です。
勝つことより大切なもの
レスリングは心も体も強くなる素晴らしいスポーツです。
でも、一番大切なのは元気に家へ帰ること。
暑さに勝負を挑む必要はありません。
練習はまたできます。
しかし、命は一つしかありません。
「今日は暑すぎるから休もう。」
その判断こそが、本当に強いチームを作ります。
まとめ
35℃を超える日は、「頑張る日」ではなく「安全を最優先する日」です。
子どもたちは、自分では限界に気付けないことがあります。
だからこそ、大人が正しい知識を持ち、勇気を持って練習を調整することが大切です。
未来ある子どもたちの命を守ることが、最高の指導であり、最高のサポートです。


コメント