給料日にお金が入る。
支払いをする。付き合いで飲みに行く。車の維持費が飛ぶ。気づいたら、月末にはまた残っていない。
翌月も同じことが起きる。その翌月も同じです。
収入が少し増えても、なぜか手元に残る額は変わらない。この状態を、私は勝手に「永遠の貧乏」と呼んでいます。
私も長いことここにいました。田舎で働いて、真面目にやっているつもりで、なぜか貯まらない。
今日は、そこから少しずつ出るために、私が実際にやったことと、やめたことを書きます。
先に断っておくと、私は専門家ではありません。投資の話も、儲かる方法の話もしません。田舎で働いてきた人間が、自分と周りを見て思ったことです。
貧乏には二種類あります
まず、ここを分けないと話が進みません。
一つは、収入が足りない貧乏。もう一つは、出ていくのが止まらない貧乏です。
この二つは、見た目は同じでも中身がまったく違います。そして厄介なのは、多くの人が後者なのに、前者だと思い込んでいることです。
「収入が増えれば解決する」
そう思って働く時間を増やし、実際に収入が増える。でも残らない。出口をふさがないまま、入り口を広げているからです。
私もそうでした。残業を増やした年のほうが、貯金が減っていたことがあります。
田舎には、田舎の出費があります
都会向けの節約術が田舎で効きにくいのは、前提が違うからです。
- 車がないと生活が成り立たない(一家に二台、車検、保険、ガソリン、税金)
- 付き合いが現金で出ていく(冠婚葬祭、地域の行事、寄付、差し入れ)
- 選択肢が少ないので、値段を比べられない
- 断ると角が立つ
特に最後が大きいです。都会なら「行かない」で済むことが、田舎だと「行かないと、そのあとが面倒」になります。
だから田舎の出費は、金額の問題であると同時に、人間関係の問題でもあります。ここを抜きに節約の話をしても、たいてい続きません。
抜け出せない人に共通していたこと
私の周りを見ていて、はっきり共通していたことがあります。
自分の手取りを、正確に言えない。
「だいたい○○万くらい」とは言えます。でも、毎月必ず出ていく固定費の合計を即答できる人は、ほとんどいませんでした。
そして、払っていることを忘れている支払いが、たいてい何かあります。使っていないサブスク、内容を覚えていない保険、惰性で続けている会費。
これは頭の悪さの話ではありません。忙しいと、把握する時間そのものが取れないからです。
最初にやることは、節約ではありません
「節約しよう」と決めても、たいてい続きません。
やることが多すぎるからです。食費を削って、電気をこまめに消して、と始めても、疲れて終わります。
最初にやるのは、把握することだけでいいと思っています。

毎月、必ず出ていくものを紙に全部書き出す。家賃か住宅ローン、車の関係、保険、通信費、会費、サブスク、光熱費。
それを合計するだけです。
これをやると、たいていの人が驚きます。「こんなに固定で出ていってたのか」と。私も最初にやったとき、自分で書いた数字を二度見しました。
実際、僕はコンビニ代、外食代が思った以上に多かったです。
効くのは、毎月出ていくものだけ
書き出したら、削る対象は一つに絞ります。
毎月、自動的に出ていくもの。
これだけです。飲み会を1回我慢しても、その月だけの話です。でも月5,000円の固定費を1つ止めれば、何もしなくても、来年も再来年も減り続けます。
一度手を入れれば、あとは勝手に効き続ける。これが節約で唯一、疲れない方法だと思っています。
逆に、毎日の食費や電気代を頑張るのは、続けるのがしんどいわりに効きが薄い。ここから始めると、だいたい挫折します。
いちばん効いたのは、人付き合いの整理でした
正直に書くと、お金が残るようになった一番の理由は、節約ではありませんでした。
付き合う相手を減らしたことです。
- 会うたびに、こちらが多めに払う相手
- 誘いを断ると機嫌が悪くなる相手
- 儲け話を持ってくる相手
- 見栄を張らないと居心地が悪い場
こういう相手や場から距離を取ったら、支出が勝手に減りました。我慢して減らしたのではなく、出ていく理由がなくなった、という感じです。

嫌いになる必要も、喧嘩する必要もありません。回数を減らすだけで十分です。
田舎だと「付き合いが悪い」と言われるかもしれません。それでも、あなたの生活費を出してくれるわけではない人の評価のために、お金を使い続ける必要はないと思います。
収入を増やすのは、そのあとで
出口をふさいでから、入り口の話です。順番が逆だと、また同じことになります。
そして収入を増やすとき、私が失敗したのは、時間を売る方向にだけ伸ばそうとしたことでした。
残業を増やす。休みを削る。たしかに増えますが、体力には限りがあります。そして疲れると、外食が増え、細かい出費が増えます。増えた分が、疲れの代金で出ていきます。
だから、少しずつでいいので、時間と切り離して増えるものを作るほうがいいと思っています。資格、道具、技術、自分で受けられる仕事。何でも構いません。
すぐには増えません。私も何年もかかっています。ただ、時間を売るだけの働き方は、いつか必ず頭打ちになります。
まとめ
長く書いたので、要点だけ。
- 貧乏には二種類ある。多くは「収入が足りない」ではなく「出ていくのが止まらない」ほう
- 最初にやるのは節約ではなく、固定費を全部書き出して合計すること
- 削るのは、毎月自動で出ていくものだけ。一度やれば、あとは勝手に効き続ける
- いちばん効いたのは、付き合う相手を減らしたこと
- 収入を増やすのは、出口をふさいでから
一気に抜け出す方法は、私は知りません。持っていたら、もっと早く使っています。
ただ、毎月出ていく額が去年より少ない。それだけで、来年の景色は変わります。
永遠に続くように見えるだけで、止め方はあります。まずは紙とペンで、出ていくものを全部書き出すところからだと思います。



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