ティカーに気を付ける

人間関係

『GIVE&TAKE』という本から
人は次の3種類のタイプに分かれます。
ギバー   (人に惜しみなく与える人)25%
ティカー  (真っ先に自分の利益を優先させる)19%
マッチャー (損得のバランスを考える人)56%

人間関係を構築していく中で、自分の利益を優先的に考える人の事を『テイカー』と言います。

テイカー

「テイカー」は常に多くを受け取ろうと行動。自分がより有益になるように持っていき、相手が望んでいることよりも自分の利益を優先していくタイプ。テイカーの人は、世の中を”競争社会”として見なしていることが多いようです。競争社会、つまりマウンティングの中で自分が他人よりも上にいたいという欲が強く、自分が上にいること=”豊かさ”と考えている人が多いと言えるでしょう。
テイカーは、あなたからもらおうとします。テイカーは、あなたから受け取ろうとばかりします。テイカーは、もっと言うと、泥棒です。テイカーは、あなたから時間を奪おうとします。あなたからを奪おうとします。あなたからお金を奪おうとします。よってテイカーとは関わらないようにしましょう。

世の中には、自分がテイカーだということに気付いてない方がたくさんいらっしゃいます。たとえばお喋りな人がそうです。お喋りな人は、自分で自分のことを社交的な人であると考えがちですが、そうとは限りません。自分のことばかり話し、人の話を全然聴こうとしない人は、立派なテイカーです。
人は、基本、よっぽど自分にとって有益な話であるのなら別ですが、人の話を聞くのはストレスなのです。いっぽう喋っている人は、話して吐き出してスッキリします。自分がスッキリして他人にストレスを与えるのは、テイカー以外の何ものでもありません。よって、人の話を聞かず自分の話ばかりをする人とは、出来る限り距離を置くようにしましょう。心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦から

ギバー

「ギバー」は、他者を中心に捉え相手が何を求めているかを注意深く考えるタイプの人を指します。与えることに対し、見返りを期待することもなく、手を差し伸べる、言わば”奉仕する人”。この3つの中で、最もヨガの教えを崇高している人と言えるのではないでしょうか。

さらにギバーは2つのタイプに分けられます。それが下記のタイプ。

自己犠牲型: 他者利益には興味が関心があるが自分の利益には無頓着。人に与える一方で自分の利益を損なってしまうタイプ。

他者思考型: 他者利益と自己利益の双方に興味関心があり。受け取るより多く与えるが、自分にもしっかり他者から還元されていく。自己利益を損なわないタイプ。

マッチャー

「マッチャー」はギバーとテイカーのちょうど中間。常に公平という観念に基づいて行動します。与えられなければ与えないし、何かをしてもらったら恩を返すというタイプです。自らの行動から損益が出ないようにと自己防衛していきます。

3タイプのうち最も豊かになれるのは?

答えはギバー

著書タイトルにもあるように、3タイプで成功すると言われているのはギバーです。

研究によると、最底辺で生活苦にあえいでいるのは、たいていがギバータイプの人々。自分よりも他人を優先して自らを後回しにするから、この結果に驚かないという人も多いかもしれません。けれど、この3タイプのうち最も成功を収めるのもギバーだそう。

ギバーはまわりから評判が良いため、他人に奉仕したことが結局自分の成功として返ってくることが多いそう。人に与えることの豊かさを知っているギバーに信用が集まり、結局豊かに発展していくのが社会の仕組みと言えるのかもしれません。
ただし研究ではギバー全員が豊かになれるとは限らないので要注意

「豊かなギバー」になるには?

ここで覚えておきたいのが、”良い”ギバーと”都合の良い”ギバーがいるということ。前述した通りギバーには2つのタイプ”自己犠牲型”と”他者思考型”がいます。両者の最ものテイカーと付き合わないことが大事。

自己犠牲型のギバーは、自らをないがしろにしてまで相手がテイカーであろうと付き合い続け自滅してしまいます。
他者思考型のギバーは自分の利益のみを追求するテイカーとは距離を置くように上手く行動します。

そうなると必然的に、ギバーと付き合う相手はマッチャーになりますね。この2つのタイプであれば、双方に利益がもたらされ持続可能な人間関係が構築されていくようになるのです。
自己犠牲型のギバーにならないようにテイカーに気をつけましょう。

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