レスリングに向かない人には、いくつかの特徴があります。とはいえ、「向かない=できない」ではなく、「伸びにくい傾向がある」というくらいに考えてください。人は努力で大きく変わるものです。
まず、レスリングは「体力・根性・瞬間判断力・我慢強さ」の総合スポーツです。これを踏まえて、次のような傾向の人は少し苦戦するかもしれません。
- 接触を嫌う人
レスリングは相手と密着する競技です。体がぶつかることや、押し合うことに抵抗があると、どうしても技の精度が上がりにくくなります。 - 我慢が苦手な人
練習は地味で反復が多く、体力的にも精神的にもタフさが求められます。すぐに結果を求めるタイプだと、モチベーションを保つのが難しくなります。 - 負けを引きずる人
レスリングは1対1で勝敗がはっきり出ます。負けを分析材料にできず、気持ちを切り替えられない人は、上達が止まりがちです。
負けた試合こそ収穫があります。なぜ負けたのか?なぜポイントを取られたのか?など - コツコツ型が苦手な人
一発逆転はほぼありません。日々の基礎練習の積み重ねが強さにつながるため、「地味な努力を続ける力」が鍵です。(ほぼ地味な反復練習です。) - チームプレーしか好きでない人
レスリングは個人戦が基本。孤独な時間も多く、仲間よりも「自分との戦い」に耐えられる強さが必要です。
とはいえ、こうした性格も「向上心」があれば大きな武器に変わります。たとえば「接触が苦手」でも、技術理解を深める研究肌タイプに成長できたりします。
「この子向いてないかも」と思う場面があるなら、その子の「苦手の裏にある長所」を探してあげると良いです。苦手の裏側には、必ず光る部分があります。


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